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コロナ禍を経ての想い

新型コロナウイルス感染症が流行し、勤務していた病院ではたくさんの規制が強いられました。病院に限らず、誰もが色んなことを制限されたため、生活が一変したという方もいらっしゃると思います。多くの人を守るためには仕方がなかったとはいえ、乳腺炎で発熱している産後のママからの電話をお断りしなければならなかったのは、助産師としてとても心苦しいものがありました。当時、発熱していると院内には入れず、解熱していても何日間かは院内には入れなかったのです。そして、決められた時間内に発熱者専門の外来で検査を受けてもらい、陰性確認をしてもらう必要がありました。

このように決まり事がたくさんあって、何も対応してさしあげることができなかったのです。そのため、近隣の助産院で診てもらうよう勧めたり、対処法をお電話でお伝えしたりして凌いでもらっていました。今、目の前で困って苦しんでいる人がいるのに、結局何もしてあげられないという空虚感を感じました。それでも、今自分にできることをするしかないという思いで日々を過ごしてきました。

母乳育児支援者として

母乳がとても良いものであるということは、多くの人に知られていることだと思います。私は、学生時代に実習先の助産院でその素晴らしさを学んで以来、母乳育児支援をしていこう!と決めました。おっぱいを一生懸命に飲む赤ちゃんが大好きなんですよ。そして、各地で開催される講習会を受け、数年かけて国際認定資格であるラクテーションコンサルタントを取得しました。

私は、ママと赤ちゃんが自分たちのペースで、今しかできない授乳をめいっぱい楽しめることが大切だと考えています。しかし、母乳育児というのはとても奥が深く、一筋縄ではいかないこともままあります。おっぱいは赤ちゃんが生まれたら自然に出てくるものではあります。が、なぜかなかなか出てこない場合もあります。逆に、おっぱいはたくさん出ているのに、何らかの理由でうまくいかない事もあります。例えば、誰かに「形がちょっと難しいね」などと言われて自信を無くしてしまったり。ママ自身が「陥没や扁平乳頭だから無理だ」と思い込んであきらめてしまっていたり。

母乳に限らず、思い通りにいかず、めげてしまうことは誰でもあると思います。実際に苦労されているママと赤ちゃんをこれまでもたくさん見てきました。入院中はある程度のお手伝いができても家ではママ自身が何とかしなければなりません。なので、もう少しだけお手伝いしてあげられればなぁと思うことが時々ありました。また、助産師さんが家まで付いてきてくれたらいいのにとおっしゃるママもいました。

産後ケアの必要性を感じて

入院中に母乳育児が確立してしまえば安心なのですが、ペースは人それぞれです。なので、産院を退院後にいろんな問題が出てくることもありますよね。母乳に限らず初めての方は特に、わからないことだらけなのではないでしょうか。しかも、家に帰ったら手伝ってくれる人が誰もいないというママがなんと多いことか。ワンオペで、孤独で、心は「助けて」と悲鳴を上げているのではないでしょうか。そんな時に頼っていただけたらなと思います。

助産院は1対1で、時間をかけてじっくり向き合えます。ゆっくり優しく丁寧に、必要な方に必要なケアを提供したい。必要としてくれる方に私にできる限りのサービスを提供してサポートしたい。そんな想いで助産院を開設しました。

ママや赤ちゃん、家族みんなが健やかで幸せに過ごせますように。依頼してくださる皆さまの素敵な笑顔にお会いできるのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願い致します。

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